拙訳

日本語として破綻してたり、前後の論理関係が矛盾してて明らかにおかしかったりする翻訳記事を時々見かけるのだけれど、免罪符でもなかろうに「拙訳」と書いてあることがある。
ここはインターネットだからと指摘したりわざわざ添削することもあるんだけど、そのおかしな翻訳記事にそれなりにブックマークや"いいね!"があるのを見ると、自分が知識ひけらかしているような野暮なことをしているような気がしてくる。まあ、訳文がおかしかったとしても元記事を日本語で紹介していること自体には価値があるし、何よりインターネットではスピードが大事なのだ、多分。

ニュースの賞味期限的な意味で時間がなかったり、そもそも翻訳する人自体が忙しかったりして満足に訳すことができないこともあろうかと思うけど、一読してひどいと分かる程度の翻訳記事にわざわざ「拙訳」とか付けなくても良いんじゃないか。読めば分かるので。本当に拙いですね、と。「時間がない中で訳しました。ツッコミ大歓迎」とかなら清々しくて良いんだけど、感覚の問題かしらん。

まとめると「拙訳」の免罪符的な誤用が氾濫しているようで気に入らん、ということです。氾濫しているのではなくて特定のどなた様のことかもしれません。ああスッキリした。寝よう。